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①
山門
山門
（さんもん）
-
開山丘堂遵虎大和尚の四百回遠忌、二十六世温嶽悦淳大和尚の五十回忌供養のため、岩手県遠野市「社寺工舎」により、平成18年（2006）再建。
文久元年（1861）の梁川大火によって類焼した旧山門（樓門）にかけてあった「同塵関（どうじんかん）」の扁額が化粧なおしをして、145年ぶりに山門に掲げられた。
②
夫婦松
夫婦松
（めおとまつ）
-
山門付近に寄り添うように立つ2本の松が参拝者を迎える。
家内安全・夫婦円満の松として親しまれている。
③
新井石禅禅師銅像
新井石禅禅師銅像
（あらいせきぜんぜんじどうぞう）
-
興國寺二十二世新井如禅大和尚の得度を受け出家（幼名は石井仙次郎）、大本山總持寺独住第五世貫首。
勅賜号は大陽真鑑禅師。
銅像は昭和19年（1944）太平洋戦争にて供出されたが、禅師の五十回忌を機縁に、昭和54年（1979）4月に再建された。
銅像の大きさは9尺（約270cm）。
④
崇祖堂 [位牌堂]
崇祖堂 [位牌堂]
（すうそどう）
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昭和49年建立の位牌堂。令和元年（2019）に外壁を改修。
御朱印地を賜った当山は、徳川家康・二代秀忠・三代家光・四代家継各公の葵の御紋のついた霊牌をまつっている。
開基家を中心に、全檀信徒の祠堂殿※1である。
現在、年回供養・法事といったご法要を行ったり、万霊供養で開催されている婦人会主催のバザー会場として利用されたりしている。
※1祠堂殿…檀家の位牌をまつるお堂。
⑤
鐘楼
鐘楼
（しょうろう）
-
嘉永2年（1849）の再建。
梵鐘は老雲水・筏舟和尚（新潟県観音寺）が１人で数年間托鉢した浄財で再鋳※1した。
遠島甚句の「尾浦御殿の梵鐘つけば、伊達の梁川想い出す・・・」は、この梵鐘に因む「秀念お糸」の悲恋物語であると伝わる。
※1再鋳…溶かした金属を鋳型に注ぎ入れて、製造すること。再鋳造すること。
⑥
浄慶廟 [開基墓所]
浄慶廟 [開基墓所]
（じょうけいびょう）
-
開基家※1の霊廟※2。梁川城主「須田大炊介長義公」の眠る墓所。
中央に大炊介長義公、右に相模守満親公、左に側室お菊の方の石碑が建っている。
開基の戒名「興國寺殿徳翁浄慶大居士」により浄慶廟と名づく。
平成8年5月建立。
※1開基…寺院の建立のために、土地や資材を寄進した信者。
※2霊廟…先祖の霊をまつった建物。
⑦
寂光堂[水子堂]
寂光堂[水子堂]
（じゃっこうどう）
-
水子地蔵尊をまつる。
幼きみ魂の冥福を祈る人々の香華が絶えることはない。
昭和50年（1975）の建立。
⑧
慈恩堂 [観音堂]
慈恩堂 [観音堂]
（じおんどう）
-
伊達秩父（準秩父）観音霊場の第一番札所。
準提観世音菩薩をまつる。
家内安全、身体壮健の御利益のある観音さまとして檀信徒を中心に篤い信仰を集めている。
毎年4月20日から24日までの5日間、御開帳がとり行われている。
文久3年（1863）の再建。
⑨
延命地蔵堂
延命地蔵堂
（えんめいじぞうどう）
-
正面に地蔵菩薩、右に閻魔大王、左に奪衣婆をまつる土蔵造りで、文久2年（1862）再建。
温質順故居士、実応妙貞大姉夫妻による一基寄進。
⑩
水屋
水屋
（みずや）
-
竜頭から清らかな井戸水が吹き出している。
参詣の前に手を洗い、口をすすぎ、清らかな身と心でお詣りしましょう。
昭和44年7月建立。
⑪
本堂
本堂
（ほんどう）
-
間口9間、奥行8間の本瓦葺き、寄棟造り。
平成20年（2008）遠野市社寺工舎により屋根・外壁を改修。
奈良東大寺金堂の屋根をイメージし設計された。
内部は欅造りの重厚な感じの建築で明治17年（1884）の再建。
本尊仏の釈迦牟尼仏、脇仏に文殊菩薩、普賢菩薩をまつる。
ちなみに当山伽藍は天保6年、文久元年、明治元年と三度の祝融（火災）に遭っている。
⑫
参玄閣
参玄閣
（さんげんかく）
-
鉄筋木造による入母屋造り、瓦葺き、一部銅板葺き。
２０６畳敷の大広間を中心に講堂・台所などの研修道場（研修場所）があり、集会（禅を聞く会、仏典を読む会など）やご法要（葬儀、ご法事、万霊供養）など檀信徒布教教化のために使用されている。
因みに「参玄」とは『参同契』の「謹んで参玄の人にもうす、光陰虚しく度ることなかれ」※1による。平成8年（1996）建立。
※1…「参玄」とは「み仏の教えを深く学び、自ら実践し、有意義で楽しい集いの場としましょう！」という意味。
⑬
円通閣
円通閣
（えんづうかく）
-
大正9年（1920）建立の貴賓室。平成30年（2018）に改修。
大本山總持寺貫首として故郷に錦を飾った新井石禅禅師を迎えての大授戒会の折の戒師寮であった。
⑭
喜心門 [裏門]
喜心門 [裏門]
（きしんもん）
- 昭和49年（1974）、渡辺喜一様が亡父・喜平翁（英徳院）の冥福を祈って建立された。
⑮
大傘松
大傘松
（おおかさまつ）
- 推定樹齢350年の傘松。もとは鉢植えの盆栽であったと伝えられている。
⑯
蚕碑
蚕碑
（さんぴ）
- 生糸、蚕種の名産地として梁川町が全国に名声を馳せた当時が偲ばれる供養塔。裏面に「明治二年 本場養蚕講」と刻まれている。
⑰
永代供養塔
永代供養塔
（えいだいくようとう）
-
約6坪半の面積の墓地内に縦・横6尺、高さ7尺の白御影石積み、青森ヒバの銅板葺による納骨堂。
当山住職が施主様に代わり、亡き人のご遺骨をお預かりし、代々ご供養をとり行っている。
平成14年（2002）建立。
⑱
ペット供養塔
ペット供養塔
（ぺっとくようとう）
- ペットも大切な家族であり、きちんと供養をしてあげたいというお声があって、平成29年（2017）に池田善治様・池田順子様・池田秀幸様が施主になり、建立された。
⑲
臥龍のケヤキ
臥龍のケヤキ
（がりゅうのけやき）
- 本堂西側の墓地に推定樹齢550年の大ケヤキが枝を広げている。山号「臥龍山」がその名前の由来。平成12年に福島県緑の文化財に登録。
⑳
露姫墓所
露姫墓所
（つゆひめぼしょ）
-
露姫は松前藩第14代章広公の息女。文政九年（1826）没。
戒名は「素玉貞露禅童女」。姫が使用した駕籠や膳椀は町の文化財に指定されている。
平成16年に墓所を整備。
